2008年10月08日

<人生訓> 人の一生は、重き荷をを背負うて (徳川家康)

<人生訓> 人の一生は、重き荷をを背負うて (徳川家康)

一、人の一生は、重き荷を背負うと遠き路を行くが如し、急ぐべからず。
一、不自由を常と思えば不足なし。
一、心に望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
一、堪忍は無事長久の基。
一、怒りを敵と思え。
一、勝つことばかり知りて負けることを知らざれば、害その身に至る。
一、己を責めて、人を責むるな。
一、及ばさるは過ぎたるに勝れり。

(解 説)
 人生は艱難辛苦の連続という悲劇的・逃避的な人生観ではない。
 人生の楽しみとか喜びは自分で掴み取るしかなく、そのためには重き荷を背負わなければならない、むしろ、その苦しみや辛い思いに耐え、自らの手でそれを乗り越え解決することこそ人生の真の喜びがあると諭している。 

(感 想)
 苦難の少年時代を思えば、家康の前向きな考え方に驚くばかりです。戦国で最後に、天下統一を実現し、平和な時代を実現させた武将で、政治家である家康の手腕と、我慢の一生こそ、江戸時代を築き上げた基のように思います。
 「堪忍は無事長久の基」
 「怒りを敵と思え」 
などは、今でも重要な心掛けの一つと思います。人生、不自由を常と思うと、楽しい人生が送れるのかもしれません。

*参考資料:谷沢永一編「名言の智恵 人生の智恵」


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Posted by ノグチ(noguchi) at 06:49│Comments(0)偉人
 
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