2021年05月26日

<安岡正篤語録>人間の質「五悪」「五善」とは?。この人間分析は、人の本質は長く付き合わないと分からない。

<安岡正篤語録>人間の質「五悪」「五善」とは?。この人間分析は、人の本質は長く付き合わないと分からない。

毎年読む安岡正篤語録を集めた本の一つ『安岡正篤一日一言』の5月26日、27日の軍司は「五悪」と「五善」です。

五悪

盗賊より悪質な5つの問題ある輩たち。

1.仕事がよく出来て、心険しい者。
2.行いが偏向して、しかも頑固な者。
3.言うことが実は偽りで、しかも口が達者な者。
4.くだらぬことばかり覚えて、しかも博識である者。
5.悪勢力に附いて、しかもよく恩を売る者。
       (荀子・宥座)
いずれも世を乱るものである。
(以上、『安岡正篤一日一言』より)

>1.能力は高いが、相手の意見を寄せ付けない
>2.自分の考えに固執して、素行がおかしい
>3.論語「巧言令色鮮なし仁」の人
>4.物知りだが、社会の課題には興味なし
>5.飛ぶ鳥を落とす勢いは直ぐに下降することを知らない

また、逆の人間を評価する安岡正篤語録に「五善」がある。

五善

人として常に何が善か問い、
親しい仲を問い、
礼儀を尽くすことを問い、
政治の要を問い、
患難を問う。
    (左伝・襄公)
これ実に人間味豊かな五善である。
(以上、『安岡正篤一日一言』より)

自らの言動を常に検証、反省して、次の行動に反映させ、人間力を高める努力をしている人は、惹きつけられるものがある。

人間分析はなかなか面白い。逆に自分も周りから観察されていることを忘れずに、言動に気をつけ、できれば周りを元気になるようにしたいものです。

朝から安岡正篤語録「五悪」「五善」は、現代にも通じる人間分析だなぁ、と思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 06:46│Comments(0)安岡正篤語録
 
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