2009年02月20日
(中川氏の飲酒癖)自分の欠点をやたらに吹聴するな「五輪の書」
(中川氏の飲酒癖)自分の欠点をやたらに吹聴するな「五輪の書」
自分の欠点を自分からしゃべる人を見ることがある。正直な人であるが、受けてしだいでは、仕事に使えないとか、議論できないと受ける人が居るかも知れない。
長く仕事関係、交友関係があるから理解してもらえると思ったら、とんでもない墓穴を踏まされる事もありえます。考えるに、自分でも自分をよく理解していないのに気付くことが大事と思います。
童門冬ニ氏の著書「宮本武蔵の人生訓」に次の言葉があった。
(本文より)
宮本武蔵は、常に闇の中に引きずり降ろされる敵と戦い続けた人生だった。武蔵だったら、
「極力、欠点は、自分から言わない方がいい。まして、それを一種の美徳を考えて、他人に誉めてもらおうというような気持ちで、自分の欠点を告げ歩くとしたら、それは馬鹿だ。逆手にとられて、だんだんその人間は窮地に陥っていく。そんなことは自分からすべきでない。
他人というのは、人の欠点を見れば、すぐつけ入ろうとする本能的意地悪さをもっている。そのことを充分知っていなければならない」
しかし、武蔵はこうも言っている。
「他人が、貴方を向上させようよして、その欠点を指摘し、貴方も、それを事実だと思うならば、それは正直に認めるべきでだ。そして、そういう欠点が確かにあります。だから、私自身が今その欠点を直そうとして、一生懸命努力をしているところです、と答えるほうがいい」(中略)
(以上、「宮本武蔵の人生訓」より)
もし欠点を「その通り」と承認すれば、噂はどんどん一人歩きして行く。信用問題になることあります。
要は、欠点を自覚して、それを肯定した上で、積極的に前にでる意志を周りへ伝えると、その存在が大きく変って映るものです。攻撃していた相手も、攻撃を継続できなくなる。
今週の国会での中川大臣の辞任劇は、アルコール依存症という「欠点」を、名声の驕りの中で慣れてしまい、マスコミも含め周りが注意せず(できず)、裸の大様になった麻痺状況にあったのだろうと思います。
■<中川財務相>何度も酒に飲まれ失態(毎日新聞 - 02月17日 21:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=753338&media_id=2
>「酔って閣議に出席した」「飲み過ぎで会議に遅刻した」。17日に財務・金融担当相を辞任した中川昭一氏(55)は、過去に飲酒が原因とみられる失態を度々演じてきた。
(中略)
中川氏の「国際会議中の昼食でワインを平然と飲む」という行為は、武蔵の指摘した欠点を自らさらけ出すことになりました。今回の辞任劇を見て、周りからちやほやされる時ほど、謙虚に自分の行為を省みる自覚を忘れてはいけないと思います。
武蔵は、「常に闇の中から、引きずり降ろしてやろうと狙っている者さえいる」と訓示しています。重要なポストの座れば座るほど、自分を律し、言動に気をつけることが大事と思います。
失言も、体調も、すべて口が問題です。失言をしないよう充分準備して語り、体調を壊さないように先見力を働かせ飲食することが、これからのリーダーに必要な資質と思います。
「五輪の書」
心を直にして我が身のひいきをせざるように心をもつ事肝要也
剣を極めた武蔵は、人生の達人だったのかもしれません。
*参考資料:童門冬ニ著「宮本武蔵の人生訓」
自分の欠点を自分からしゃべる人を見ることがある。正直な人であるが、受けてしだいでは、仕事に使えないとか、議論できないと受ける人が居るかも知れない。
長く仕事関係、交友関係があるから理解してもらえると思ったら、とんでもない墓穴を踏まされる事もありえます。考えるに、自分でも自分をよく理解していないのに気付くことが大事と思います。
童門冬ニ氏の著書「宮本武蔵の人生訓」に次の言葉があった。
(本文より)
宮本武蔵は、常に闇の中に引きずり降ろされる敵と戦い続けた人生だった。武蔵だったら、
「極力、欠点は、自分から言わない方がいい。まして、それを一種の美徳を考えて、他人に誉めてもらおうというような気持ちで、自分の欠点を告げ歩くとしたら、それは馬鹿だ。逆手にとられて、だんだんその人間は窮地に陥っていく。そんなことは自分からすべきでない。
他人というのは、人の欠点を見れば、すぐつけ入ろうとする本能的意地悪さをもっている。そのことを充分知っていなければならない」
しかし、武蔵はこうも言っている。
「他人が、貴方を向上させようよして、その欠点を指摘し、貴方も、それを事実だと思うならば、それは正直に認めるべきでだ。そして、そういう欠点が確かにあります。だから、私自身が今その欠点を直そうとして、一生懸命努力をしているところです、と答えるほうがいい」(中略)
(以上、「宮本武蔵の人生訓」より)
もし欠点を「その通り」と承認すれば、噂はどんどん一人歩きして行く。信用問題になることあります。
要は、欠点を自覚して、それを肯定した上で、積極的に前にでる意志を周りへ伝えると、その存在が大きく変って映るものです。攻撃していた相手も、攻撃を継続できなくなる。
今週の国会での中川大臣の辞任劇は、アルコール依存症という「欠点」を、名声の驕りの中で慣れてしまい、マスコミも含め周りが注意せず(できず)、裸の大様になった麻痺状況にあったのだろうと思います。
■<中川財務相>何度も酒に飲まれ失態(毎日新聞 - 02月17日 21:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=753338&media_id=2
>「酔って閣議に出席した」「飲み過ぎで会議に遅刻した」。17日に財務・金融担当相を辞任した中川昭一氏(55)は、過去に飲酒が原因とみられる失態を度々演じてきた。
(中略)
中川氏の「国際会議中の昼食でワインを平然と飲む」という行為は、武蔵の指摘した欠点を自らさらけ出すことになりました。今回の辞任劇を見て、周りからちやほやされる時ほど、謙虚に自分の行為を省みる自覚を忘れてはいけないと思います。
武蔵は、「常に闇の中から、引きずり降ろしてやろうと狙っている者さえいる」と訓示しています。重要なポストの座れば座るほど、自分を律し、言動に気をつけることが大事と思います。
失言も、体調も、すべて口が問題です。失言をしないよう充分準備して語り、体調を壊さないように先見力を働かせ飲食することが、これからのリーダーに必要な資質と思います。
「五輪の書」
心を直にして我が身のひいきをせざるように心をもつ事肝要也
剣を極めた武蔵は、人生の達人だったのかもしれません。
*参考資料:童門冬ニ著「宮本武蔵の人生訓」
「人間から生きがいを奪うほど残酷なことはない。人間に生きがいを与えるほど大きな愛はない」〜神谷美恵子〜
本来"リベラリズム"で大事なのが人間の心なのです。〜宇沢弘文著『人間の経済学』〜
真の自分になること、自分の信念・学問・信仰に徹する。〜古賀穀堂〜
<知性の徳、意志の徳>正しさとは、他者に対する負い目(恩恵?)を自覚すること。〜トマス・アクアナス〜
<六十にして思う>すべては「因」と「縁」によって生じる。準備あるところにチャンスは訪れる。〜禅語より〜
悪口は必ず相手の耳に入り、いつかどこかで反撃される。〜史記〜
本来"リベラリズム"で大事なのが人間の心なのです。〜宇沢弘文著『人間の経済学』〜
真の自分になること、自分の信念・学問・信仰に徹する。〜古賀穀堂〜
<知性の徳、意志の徳>正しさとは、他者に対する負い目(恩恵?)を自覚すること。〜トマス・アクアナス〜
<六十にして思う>すべては「因」と「縁」によって生じる。準備あるところにチャンスは訪れる。〜禅語より〜
悪口は必ず相手の耳に入り、いつかどこかで反撃される。〜史記〜
Posted by ノグチ(noguchi) at 23:52│Comments(1)
│偉人
この記事へのコメント
耳が痛い。
Ichiro
Ichiro
Posted by Ichiro at 2009年02月21日 00:57