2009年10月28日

妻が夫への尊敬と信頼を失ったら、結婚生活の基盤は崩壊する

妻が夫への尊敬と信頼を失ったら、結婚生活の基盤は崩壊する

 人生の本は、男と女から始まることは、事実ですが、果たして男と女、夫と妻、つれあい、等色々ありますが、現代の賢人に一人、作家の田辺聖子さんの著書から、名言を集めた本に、次の一節がありました。

~田辺聖子の著書から、「夫と妻」について~

(『花衣ぬぎやまつわる・・・』より転載)
 久女(ひさじょ)が、この時期苦しんだのは、宇内(うない)への愛がさめたというより、
(――私はもう、この男を尊敬できない)
 という発見ではなかろうか。
夫を尊敬できないということは、妻に静かなる絶望を強いる。
 男は妻を尊敬できなくても、平気で結婚生活をつづけていける。妻への感謝を尊敬ととりちがえて平気な男も多い。
 しかし感謝と尊敬はちがう。
 男にあっては妻はもともと敬意を払うに値せず、義務さえとどこおりなく果していれば気にならないらしい。これは戦前はもとより戦後も現代も大方の男性の意識にあることだろう。
 しかし妻が夫への尊敬と信頼を失ったら、結婚生活の基盤は崩壊する。
 (以上、田辺聖子語録「女のおっさん 箴言集」より)

 田辺さんの著書はあまり読みませんが、色々な言葉を集めた語録集や、講演集が好きで、時々本を開きます。
 今日の言葉は、多くの夫婦に知って欲しい、男女間の意識の違いを、田辺さんが上手く表現しています。

「男子、一生勉強」

と、東京熊本県人会の前会長内田健三氏が、79歳の時に教示していただきました。年をとっても男は、やはり常に世に関心を持ち、学ぶことが必要と思います。

>妻が夫への尊敬と信頼を失ったら、結婚生活の基盤は崩壊する

 急がず、騒がす、地道に精進をつづける姿勢こそが、周りを感化し、敬慕される基本かもしれません。学問は、「一に勉強、二に出会い」と思い、自省しながら前進あるのみと思っています。

 夫婦生活も、日々新たに、発見・気付きがあるように、男も女も自分を磨くことと思います。

*参考資料:田辺聖子語録「女のおっさん 箴言集」


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Posted by ノグチ(noguchi) at 08:46│Comments(0)故事、名言、スピーチ、等
 
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