2010年12月02日

実力を十分に蓄えてから行動を起そう

実力を十分に蓄えてから行動を起そう

 事が成るには、タイミングが大事と言います。しかし、事を成就するのは、事に当たる人の能力が伴わないと、目的の達成が難しい。やはり十分な能力を持つ人物が、時期良く事に当たれば、成就しやすい。

 孫子の兵法に次に教えがあります。

「勝者の戦うや、積水を千仞(せんじん)の谿(たに)に決すが若(ごと)き者は、形なり」

(解説)
 バケツの水を流しても大した威力はないが、ダムにたっぷりと貯めた水を一気に流すなら、その威力はすざまじいものになる。
 これと同じで、勝負(競争)に勝てる人は、まず実力を蓄える。十分に実力を蓄えているから、活躍する事ができ、大きな成果を上げることができる。

 ビジネスで言えば、普段からスキルアップに努力をしているので、仕事を任されたときにそれを成功させることができる。普段からスキルアップに努力をしていないのに、仕事で成功しようなんて、無理な話です。

 日本の言葉で言うと「地滑り的勝利」、雪崩現象に近い、民意の集約を集めるには、日常の努力と人的ネットワークが必要。不断の努力を怠ってはいけないと思う。

*参考資料:萌訳「孫子ちゃんの兵法」より


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Posted by ノグチ(noguchi) at 05:32│Comments(0)故事、名言、スピーチ、等
 
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