2013年01月11日

「烈士暮年 壮心已まず」三国志の英雄曹操は熱心な改革者だった

「烈士暮年 壮心已まず」三国志の英雄曹操は熱心な改革者だった

明日の宇土親子論語教室で、大人の論語輪読会で、当番になり担当する部分の解説をしなければならないので、家で事前学習をしていたら、BS-NHKで三国志の人物の解説があって、ついつい見てしまいました。

本日の人物は、小説『三国志演義』には悪役の魏の曹操を取り上げました。番組が進むほど、曹操は低迷、腐敗した後漢王朝の改革を目指した優秀な元官僚だったことがわかりました。

曹操は、正義感が強かった性もあるが、主義主張が強い性か、周りからは評価が低かった。正義感から、腐敗の原因で有る総理役を殺そうと企むが、漢王朝の精鋭軍に一掃され、国外へ逃れた。その後も漢王朝は、衰退が目立ちだんだん地方で豪族の争いが起こり、曹操も立ち上がり勢力を広げていく。

曹操は、紛争絶えない都から、漢王を保護して、正当性を国内外に布告し、腐敗の根絶、農民に屯田制で漢王朝に引き戻し、国を安定させて行った。しかし、天下統一は、実現できなかった。

三国志演義は、南宋の時代、朱子によって勧められた、劉備の評価見直しが、大きく影響しているとあった。

しかし、現在の中国になり、改革者の偉人として、毛沢東以下、中国の指導者たちが見直しを勧め、曹操は改革者として評価が上がっている。

曹操は、戦中も暇さえあれば、古典書を読んでいたと歴史書にありました。冒頭の言葉は、年老いた曹操の言葉ですが、年をとっても「最盛期の気持を忘れない」強い志が垣間見れます。

冒頭の言葉は、曹操の晩年の志を表したものと言われています。

「烈士暮年 壮心已まず」

私も50代半ば、曹操は64歳で亡くなった。当時は、人生が短かったことを考えると、私も暮年(晩年)に近づく年になりました。

さすがに今は人生80年なので、まだまだかもしれませんが、残された人生を、曹操の志を忘れずに、中身の詰まった日々にして行きたいものです。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:39│Comments(0)偉人
 
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