2013年12月08日

教育者は、真っ正面から生徒と向き合うことが大事と思う。

教育者は、真っ正面から生徒と向き合うことが大事と思う。

おはようございます。今朝は、外は霜で真白になっています。寒い日本列島、だんだん冬本番になってきました。みなさんの地域は、いかがでしょうか。

さて、昨日の結婚式は、色々な思い出を振り返る機会になりました。9年前、昨日の新郎は中学3年生でした。少々やんちゃな少年たちでしたが、心は純粋で、何かをやろうとすると懸命に打ち込む普通の少年たちでしたが、当時の校長と教頭は、その服装、態度から逃げ、注意すらせず学校は荒れていました。

そんな中、熱血漢の女性教師が、やんちゃな少年たちを中心に、シンガーソングライターの若者を呼び、スクールコンサートをやろうと準備していました。ところが、その校長が、いきなり別の演劇の企画を持ち込み、コンサートを取りやめにしようと企んだのです。

これは良くないと、PTA三役(当時、私は副会長)、校長の居る日を約束し、話し合いの場を設けて、その日時に学校に行くと、校長は不在。それこそ「ふざけるな!」と怒ると、校長の思う壺なので、教頭は一人で我々の申しれを聴くつもりだったのを、その夜職員室に居た教職員全員を会議室へ呼んで、会議を始めました。

当事者の女性教師が、泣きながら思いを語り、そこに居る教師に一人ひとり意見を語ってもらい、たまたま最後の教師が音楽担当で、「それはいい企画ですね」と意見を述べました。教頭に、「この職員の意見がまとまったことを校長に伝え、もしまたコンサートを潰すようなことをしてもらっては困る。それこそ、保護者へ内容を公表する」と、別企画の撤回を求めた。

スクールコンサートは無事に実行され、やんちゃな少年たちは企画担当として、コンサート裏方を担当し、最後の片付けまでちゃんとやり遂げました。大きな達成感を感じたと思います。この年の卒業式では、数名が校長に対し、一度もお辞儀や挨拶をしなかった。異様な卒業式風景を見て、出世しか頭に無い校長の「ことなかれ主義の態度」には呆れた思いを持ちました。

昨日の結婚式の参列者の若者の多くが、その当時のやんちゃな少年たちでした。披露宴中で、新郎の父親から数日前に息子から「野口さんは、コンサートを潰さないように校長にかけあってくれた」と話した、と酒をつぎながら話してくれました。9年前のこと、私はとうに忘れていたのですが、少年たちにはとても大切な思い出になっているのだと教えられました。

昨日、当時の一番やんちゃなリーダー格と話したら、熱血漢の女性教師を「私の恩師」話してくれました。教育とは、子供の思いに真っ正面に向き合い、思いを聞くことが一番大切と、改めて学んだ気がしました。

当時の校長は、その後行くところ行くところ学校が荒れて、いい噂を聞きませんでした。そうしたら数年後、横井小楠記念館でばったり出会い、館長の予備研修をしていたようで、私が深く横井小楠顕彰活動に関わっていることを知り、その後は横井小楠記念館では姿を見ませんでした。場が悪かったのではないでしょうか?

学校は、トップの校長で大きく変わると、荒れた中学校に呼ばれた次の校長は、常に校長室のドアを開けて、生徒は自由に入って来て、気さくに語ることから始め、1年も経たずに学校が健全に変わりました。校長が、生徒から逃げたり、隠ぺい体質だったりでは、生徒のやりたい放題になる。出世志向の教育者は、教育現場には向かない、必要ないと、ふと9年前のことを、結婚式で思い出しました。

朝から、思い出話しが長くなりました。学校は今どうなっているか、保護者は時々学校へ出向き、教室や部活の様子を見ることは、大いに意味があると思います。子供たちが、良き発達を出来るように、教育現場の観察は大事と思います。昨日の気づきを紹介しました。

今日は、明日が12月議会の私の一般質問の日で、その資料作りです。午後は、認知症の講演会を聞きに出かけます。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:12│Comments(0)教育問題
 
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