2011年12月05日

世に五交というものがあるそうだ。

世に五交というものがあるそうだ。
安岡正篤先哲の教示から、

五交

一を勢交:勢力者に交を求める。
二を賄友:財力のある者に交を求める。
三を談交:能弁家に交を求める。
四を窮交:困窮のため苦しまぎれに交を求める。
五を量交:利害を量って得な方に交を求める。

勢、賄、談、窮、量、
勢い、賄賂、しゃべる、苦しい、財産、等々、実はその行動をする人は、とう目に見られていることを、忘れてはならない。人は利で動くが、その利が公的な利害が、多いほど、後の活動に影響して行くように感じるのは、年のせいかも知れないですね。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 22:39Comments(0)斉藤一斎「言志四録」

2011年12月05日

周到に考え、実行は快活に動く。

周到に考え、実行は快活に動く。

おはようございます。朝の読書から、佐藤一斎の′『言志四録』から、

物事を考える場合には、周到かつ綿密でありたい。そして実行する段になったら、手軽に軽快にやりたいものだ。

事を慮るは周詳ならんことを欲し、事を処するは易簡ならんことを欲す。(『言志録』26条)

 人は、思うばかりで実行できない。実行はできるが、考えが浅い。軽挙は、目立つが考えがないと、効果も薄い。行動は、周到に調査し、思考の限りを尽くし、決断に至ったなら、一気に済ませることが大事です。決めたことを、うしうじ実行出来なけば、リーダーとしての信頼は得れない。

 佐藤一斎は、幕末期の志士たちに、大きな影響を与えた、幕臣の儒家です。佐藤一斎は、朱子学を表向きは教え、私塾では陽明学を教授したと言われる。当時の日本の憂いを感じて、陽明学の必要性を感じていたのかも知れない。
 今、日本に必要な学問は、至誠と陽明学の実践なのかも知れないと、揺れる日本政界を見て考えます。

*参考資料:坂井昌彦著『佐藤一斎「人の上に立つ人」の勉強』より   


Posted by ノグチ(noguchi) at 08:18Comments(0)斉藤一斎「言志四録」