2014年01月26日

【四耐の教示】強そうに見えても、暴力的な(騒ぐ)人はみな弱い? ・・・

【四耐の教示】強そうに見えても、暴力的な(騒ぐ)人はみな弱い? ・・・

テレビドラマ「北の国から」で、父は吹雪に見舞われ動けなくなった身体で、知恵の限りを使い生き延びようとする姿が、記憶に残っています。

私は、東日本大震災のボランティア活動で、現地を訪問した時、福島県相馬市から国道6号線を北上し、岩手県陸前高田市まで訪問し、いろいろ語る中で瀕死の状況を諦めず生きようと、身体はもちろんだが知恵を使い生き延びた話をたくさん聞きました。強い人とは、エネルギッシュ人物だけでないと知らされました。人間は、見た目ではない。

作家の曽野綾子さんの語録を集めた本『失敗という人生はない』に、次のような一節があります。

(以下、転載)

強そうに見えても、暴力的な人はみな弱い。そして、弱い性格というのは、多分一生治らない。(ほんとうの話)


いろいろな集まり・会合に参加すると、とかく目立つ人がいます。あるいは、催しものの準備で常に企画の中心にいて指示(存在感)するように振る舞っているが、いざ問題が起きて、揉め事が起きると姿が見えない?、・・・、点数取りの姿は、事が起きた時が人間性が分かります。

また事業の成果は、そう簡単に出るものではありません。特に人材育成が、まちづくりの根本にあると思っています。加えて、活動の持続力には、批判に耐え、多忙に耐え、問題が起きれば立場を外され、冷たい視線にさらされても諦めない強さが必要です。前の曽野綾子さんの『失敗という人生はない』に別の言葉がありました。

(以下、転載)

人間は、それぞれに自分をあらわす方法を持っている筈(はず)である。地道に、長く一生をかけて・・・。正しいと思うことは決して人に譲らず、密かに戦って死ねる人は、本当に強いのである。自分と反対の立場をとる人を許せないのは弱者である。(あとは野となれ)


よく見ますが、自分のやり方と違う方法を別人が提案すると疑問を唱える人がいる。この状況を、周りは一度目は受け入れるが、2度、3度、4度となると、白けた空気になる。すると人心は、サッと離れる。騒動をする人ほど、実は困難に弱いのでは? と学びました。 中国古典の「四耐」の教示があります。

「 冷に耐え、苦に耐え、煩(ハン)に耐え、閑に耐う」
*(解説)煩:多忙、苦労。
 
強さとは、見栄ではなく地道な実行しかないと思います。

*参考資料:曽野綾子編著『失敗という人生はない〜真実についての528の断章』  


Posted by ノグチ(noguchi) at 22:23Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ