2014年01月08日

渋沢栄一家の「家訓抄7ヶ条」、会議や新年会、他。

渋沢栄一家の「家訓抄7ヶ条」、会議や新年会、他。

私も年始に当たり、今年の方針を決めて、着実に進めなければなりません。今秋には、市議の改選もあり、中身の詰まった1年になりそうです。

さて、年始に読む本が数冊あるのですが、今年は明治の偉人の一人「渋沢栄一」の名言にまつわるエピソードを集めた本を開きました。その1ページに、渋沢家の家訓30条の抜粋「家訓抄7ヶ条」が書かれていました。


「家訓抄7ヶ条」

一、誠実で正直に徹し、人情に厚く慎み深く人に接すること。

二、付き合ってためになる友人は近づけ、付き合ってためにならない友人は遠ざける。そして、自分に対しへつらいおもねる者を友人としないこと。

三、人と接する時には必ず敬意を払わなければならない。たとえ宴会の時や遊んでいる時でも、敬意をあらわして礼をすることをわすれてはならない。

四、何かを試したり、事に挑戦する時には、必ず精一杯気持ちでやること。ささいなことといえども、なおざりにしてはならない。

五、金持ちになったり高い地位を得ても思い上がってはならない。貧しくなったり、地位を失っても悩んではならない。ひたすら知識をつけ、道徳にかなったよい行いを修め、仕事に励み、本当の幸福を得よ。

六、口は災いの元である。そのため、勝手気ままにちょっとした発言をしないこと。

七、こまめに働くことと倹約、事業を新しく始める際に良い心がけであり、成立した事業を守るための基本でもある。常にこれを守り、身分不相応に思い上がったり、おろそかにしないこと。
(以上、『渋沢栄一 巨人の名語録』より抜粋)


今年の我が心の指針として使わせてもらうことにしました。日々の行動は、私が主宰する「不知火龍馬会」の規則(素心規)を常に心に留め行動していますが、本年は更に厳しい関心を受ける年なので、渋沢家の「家訓抄7ヶ条」も加えて、一年を過ごしたいと思います。

今日の午後は、地域のサッカー育成の先輩のご家族の葬儀、夕方は市議仲間と会議、夜は地元中学校卒の同級生の新年会と続きます。まだ正月行事が続きますが、日常も加わり、詰まった日程になりそうです。

  


Posted by ノグチ(noguchi) at 23:24Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ

2014年01月08日

田舎ほど「車依存社会」から、「公共交通利用社会」へ促す。

田舎ほど「車依存社会」から、「公共交通利用社会」へ促す。

おはようございます。久々の雨模様で、朝ウォーキングはお休みでした。年末からの議会の宿題「議会報告」の一般質問の原稿を、先ほどまでまとめたところです。

さて、早朝からうれしい知らせがありました。どれも前向きのいい話ですが、両方とも市民運動に関わる内容で、被災地支援活動と市民の健康維持の活動です。被災地支援は、今年3月で丸3年になります。なかなか、津波被害地の再生は、思うようには進まないですが、経済的な復興は着実に進み始めていると思います。

もう一つが、市民の健康維持の活動は、運動を中心に中高年のウォーキングを広める提案で、おおいに賛同する提案です。ウォーキング、フットパス、オルレ、呼び名は色々あれど、“歩く”の推進は、健康維持におおいに効果があると思っています。

私の父は、若いころは大工で力仕事をこなし、晩年は農業というか、農地維持にがんばっていました。おかげで足腰の骨は、これが高齢者かというくらい強かったのですが、後期高齢者になってからは、移動が全て車でした。車の免許を返上してから約5年は、何処に行くにも送迎が必要でした。おかげで、昨年末にレントゲンを撮り、8年でこんなにも骨は脆くなるのか驚きました。

地域に一歳上の男性がいるのでが、車には乗られません。常に歩いて移動されるので、89歳ですがまだ草刈り機を振り回す足腰を維持されています。いかに歩くことが大事か痛感します。

父は、昭和の後半に40代で車を使うようになりました。日々の農作業は、トラクターではなく耕運機で、田畑の作業は歩くことがほとんどでした。現代の農業は、機械化が進み、あまり歩かなくなっているとおもいます。都市よりも田舎が車に依存しています。今後、益々歩けない高齢者は、地方に増えるのではと危惧します。

中国古典『孟子』の訓示に、「欲観千歳、則審今日」なるものがあります。直訳をすれば、「千歳を観(み)んと欲すれば、則ち今日を審(つまびら)かにせよ」。作家守屋洋著『中国古典一日一話』を参考に現代風に説明すると、

(以下、抜粋)

未来予測をする場合、未来だけを見ても仕方がない。今日のことを明確に知ることが大切なのだという。未来につながる芽や兆しは、現在のなかにある。いま、兆しつつある兆候を発見して、その上に立って将来を展望せよというのだ。理屈ではわかっていても、いざ実行となると、意外にこれが難しい。
(以上、『中国古典一日一話』より)

要は、身近な現象から、地域の未来を予測する。我が家の父の“老いの過程”を検証して、地方社会、特に車依存地区の未来を考えると、「ドアtoドア」の自家用車利用よりも、バス等の公共交通を充実させ、とにかく歩く習慣を身に付けることが、健康維持に貢献し、医療費抑制につながると考えます。

子どもが東京で仕事をしていますが正月帰郷したおり、「都市圏の高齢者は、田舎の高齢者よりはるかに歩き、活発に見える」と語っていました。『孟子』の訓示、

>「千歳を観(み)んと欲すれば、則ち今日を審(つまびら)かにせよ」

から、将来を見越して、田舎ほど「車依存社会」から「公共交通利用社会」へ促し、歩く習慣を進めることが必要と思います。自家用車乗らなくなったら、次はタクシーの「ドアtoドア」の習慣を変え、少々辛くてもバス停まで歩く習慣を広げることが、田舎の高齢者を元気にするように思います。ご意見をいただければ幸いです。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 11:44Comments(0)地域活動、まちづくり