2014年04月09日
(白寿の訓示)「少年老い易く学成り難し」「万世の為に太平を開かむと欲す」。
(白寿の訓示)「少年老い易く学成り難し」「万世の為に太平を開かむと欲す」。
おはようございます。朝ウォーキングは、気分を前向きにしてくれます。軽い汗をかき、シャワーで一日が始まります。
今月の『致知』に、99歳の伊与田學氏と渡邊五郎三郎氏の対談が掲載された。述べ10ページに及ぶ対談録は、とても感銘を受ける言葉が続いた。まず、96歳の名言だが、渡邊氏言葉に目が止まった。
「基本はやっぱり明るくものを考えていくということでしょうね。悪く考えるよりも、天から与えられたものだと、明るく明るく考えてほしい。」
人生は苦労の連続、それをどう切り抜けるか、その基本は明るく考えて生きること、至言のように思います。
また『致知』4月号のテーマは、「少年老い易く学成り難し」になっていて、初めの巻頭言に、日本人なら一度は聞いた訓示があった。
「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず、未だ目覚めず池塘春草の夢、階前の梧葉已に秋聲 」
(解説)「歳を取るには早い、理想を成就するのは難しい。わずかな時も無駄にしてはならない。石段の脇に繁るアオギリに葉が秋に訪れでいつしか色づいているように、少年時代を楽しむうち、早くも老境は迫ってくる」。
両氏は、99歳、96歳になりながらも今だに学び続け、同じ学を求める人々と交友を深め、さらなる出会いを求めて講演活動も続けておられます。気持ちに若さに、学ぶところが多く、私のような中年は、足元にも及ばないと痛感します。
両氏の共通の先生が、昭和の東洋哲学者の安岡正篤氏で、「平成」を名付けた方として有名ですが、太平洋戦争の終焉を伝える勅旨の最後に、「万世の為に太平を開かむと欲す」の一文加えられた。
渡邊氏は、「この言葉を自分たちなりに、道義によって世界に貢献あいていくことだと理解して、青年海外協力隊を作った」。後年、政府が受け継ぎ、これが今も続いていて、今日まで4万人を越える日本人が海外へ派遣されました。正に「万世の為に太平を開く」活動と思います。
伊与田氏は、99歳に至るまで幾多の病に苦しんだが、希望を持ち生き続けこられた。対談の末尾に、『中庸』の「患難に素しては患難に行う」とあり、伊与田氏は、
「まぁ病気になったら病気になったで、あまり気を患わさずに対して行く。そうすると気が楽ですね。人生には困難がつきものですが、そういう姿勢で乗り越えて学びを深めていく」。
常に前向きな生き方が、白寿(99歳)の老人とは思えぬ言動が続けられるのだと思います。文中に「『論語』学ぶことは天命を知ることです」ともあった。
今日は朝から論語の話でしたが、午前・午後は小中学校の入学式です。これから学ぶ子供たちが、先人たちの教示を学び、人生の艱難を切り抜ける糧にして欲しいなと思います。
おはようございます。朝ウォーキングは、気分を前向きにしてくれます。軽い汗をかき、シャワーで一日が始まります。
今月の『致知』に、99歳の伊与田學氏と渡邊五郎三郎氏の対談が掲載された。述べ10ページに及ぶ対談録は、とても感銘を受ける言葉が続いた。まず、96歳の名言だが、渡邊氏言葉に目が止まった。
「基本はやっぱり明るくものを考えていくということでしょうね。悪く考えるよりも、天から与えられたものだと、明るく明るく考えてほしい。」
人生は苦労の連続、それをどう切り抜けるか、その基本は明るく考えて生きること、至言のように思います。
また『致知』4月号のテーマは、「少年老い易く学成り難し」になっていて、初めの巻頭言に、日本人なら一度は聞いた訓示があった。
「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず、未だ目覚めず池塘春草の夢、階前の梧葉已に秋聲 」
(解説)「歳を取るには早い、理想を成就するのは難しい。わずかな時も無駄にしてはならない。石段の脇に繁るアオギリに葉が秋に訪れでいつしか色づいているように、少年時代を楽しむうち、早くも老境は迫ってくる」。
両氏は、99歳、96歳になりながらも今だに学び続け、同じ学を求める人々と交友を深め、さらなる出会いを求めて講演活動も続けておられます。気持ちに若さに、学ぶところが多く、私のような中年は、足元にも及ばないと痛感します。
両氏の共通の先生が、昭和の東洋哲学者の安岡正篤氏で、「平成」を名付けた方として有名ですが、太平洋戦争の終焉を伝える勅旨の最後に、「万世の為に太平を開かむと欲す」の一文加えられた。
渡邊氏は、「この言葉を自分たちなりに、道義によって世界に貢献あいていくことだと理解して、青年海外協力隊を作った」。後年、政府が受け継ぎ、これが今も続いていて、今日まで4万人を越える日本人が海外へ派遣されました。正に「万世の為に太平を開く」活動と思います。
伊与田氏は、99歳に至るまで幾多の病に苦しんだが、希望を持ち生き続けこられた。対談の末尾に、『中庸』の「患難に素しては患難に行う」とあり、伊与田氏は、
「まぁ病気になったら病気になったで、あまり気を患わさずに対して行く。そうすると気が楽ですね。人生には困難がつきものですが、そういう姿勢で乗り越えて学びを深めていく」。
常に前向きな生き方が、白寿(99歳)の老人とは思えぬ言動が続けられるのだと思います。文中に「『論語』学ぶことは天命を知ることです」ともあった。
今日は朝から論語の話でしたが、午前・午後は小中学校の入学式です。これから学ぶ子供たちが、先人たちの教示を学び、人生の艱難を切り抜ける糧にして欲しいなと思います。