2021年05月01日

<感情と内臓との関係>多想心労、多怒肝労、多思脾労、多悲肺労、多憂腎労。〜賢(じん)を養う〜

<感情と内臓との関係>多想心労、多怒肝労、多思脾労、多悲肺労、多憂腎労。〜賢(じん)を養う〜

(長文です。お時間ある時に、自らの健康のために読んでください。)

『安岡正篤一日一言』の5月1日の訓示は、

(以下、本より転載)

腎(じん)を養う ①

 五月になったので思い出すことの一つの事がある。
 五労の一は多思心労。とりこし苦労が多過ぎること。これは心臓を傷(いた)める。
 二は多怒肝労。怒りが度重なると肝(きも、肝臓)を傷める。
 三は多思脾労。考えごとが多いと脾(ひ)が疲れる。脾臓は血液の浄化や調節を司る大切な器官であるが、割に人々はこれを知らない。
 四は多悲肺労。悲しみが多いと肺を傷める。
 五は多憂腎労。憂(うれい)が多いと腎(じん、腎臓)が疲れる。

〜5月2日の訓示〜

腎を養う ②

(以下、抜粋)

・・、特に春には脾を養い、夏には肺を養い、秋には肝を養い、冬には心臓を養い、四季を通じて最も腎を養う。つまり腎即ち身体の浄化装置を過労させぬこと、腎労・腎虚にせぬことである。
(以上、『安岡正篤一日一言』より)

東洋哲学者の安岡正篤先哲は、心身の医療に関しても造詣が深いなぁ、と思いました。安岡正篤先哲は、「平成」を名付けた方ですが、平成には、"太平(平和)を成す"の意味があると言われていますが、身体の平成も大事という5月最初の訓示です。

5月2日の訓示の最後に以下の言葉があります。

(以下、転載)

こういう(多想心労、多怒肝労、多思脾労、多悲肺労、多憂腎労)心得が有ると無いとで人間一生どれほど違ってくるか測り知らぬものがある。
(以上、本より)

1.とりこし苦労しない
2.なにごとにも怒らないように
3.あまり考え込まない
4.悲しい出来事が続く時要注意
5.未来の不安なことばかり考えない

5つの感情が増えた時は、内臓にも負担が起こっていることも頭の隅に置き、身体を休めることも必要と思います。

5つの感情の押さえ方、収め方、気分転換のやり方は、それぞれに違うので、日頃から5つの感情に飲み込まれないように気をつけて過ごすことが大事と、安岡正篤先哲な言葉から学びました。

ゴールデンウィーク、元気に健康に過ごしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。