2021年05月05日

<自らの境遇を楽しむ>仏教の「随縁(ずいえん)」、儒教の「素位(そい)」は、人生に必要な命の浮き袋。〜菜根譚〜

<自らの境遇を楽しむ>仏教の「随縁(ずいえん)」、儒教の「素位(そい)」は、人生に必要な命の浮き袋。〜菜根譚〜

日々の生活に欠かせない仏教、日本の精神的な習慣に根付いた儒教ですが、私は学んだことはほとんどないですが、通夜・葬儀の習慣、親を敬い、兄弟姉妹仲良く、夫婦の役割、上司部下の関係、等々。人のつながりをどうしていくのか?、中国古典には、たくさんの訓示や諺があることを大人になり知りました。

『菜根譚』の末尾の訓示に、大いに感動しました。

「随処に主となる」〜菜根譚後集no.134〜

【現代語の訳文】
 仏教で説く「随縁」と、わが儒教で説く「素位」という、この四字は、人生という広い世界を渡る上で、浮き袋のように欠くことのできない大切なものである。
 思うに、人生の航路は、広々として果てしもないのである。そこでほんの少しでも完全であることを求めようとすると、それに従ってあらゆる欲望のいとぐちが乱れ起きる。それに対して、いま置かれている境遇に従って安らかにしていると、そうすると、どこに行って心の安らぎが得られないことはない。
(以上、『菜根譚』より)

随縁(ずいえん):縁起の理法にしたがう。
素位(そい):それぞれの地位にしたがい、分相応に力を尽くすこと。

また『中庸』第14章に、「君子は其の位に素(したが)いて行い、其の外を願わず。富貴に素いて富貴を行い、貧賤に素い貧賤に行い、伝々」とある。

隣の庭は綺麗に見えるが、その姿を維持するには、大変な苦労があることも知らず、それを求めるのが人間なのだと思います。

さて前置きはそこまで、外の天気が良くなった!、よその田畑の風景に近づくように、我が家の田畑周りの草刈りをしなければ!と思います。

ゴールデンウィークの最終日は、雨の休みではなく、草刈り作業です。今日も草刈りの後のビールを楽しみに、頑張ります。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 14:22Comments(0)菜根譚故事、名言、訓示、スピーチ

2021年05月05日

知足の人生〜菜根譚〜

知足の人生〜菜根譚〜

【現代文】
 お茶は極上の品でなくともよいが、茶つぼにはいつもお茶月たえないようにしておく。酒は芳醇な極上の酒でなくともよいが、酒がめにはいつもお酒月絶えないようにしておく。また、かざりのない琴は絃はなくとも
いつでも弾くことができ、短い笛には穴があいてなくとも、自由に吹いて楽しむことができる。
(以上、『菜根譚』より)

知足とは、足るを知る。

満足をどのレベルにするのか?

極上の茶必要ないが常に茶つぼには茶を欠かせてはならない。

高級なお酒は必要ないが、来客が来た時には、すぐに出せるように酒は用意しておく。

音楽もそこそこの程度にはやっておく。

知足の人生とは、そんなことかもしれないですね。

ゴールデンウィーク最終日は雨ですが、外に出らずに、身近な足下の生活を検証するのも良いかもしれません。

良い休日を!  


Posted by ノグチ(noguchi) at 04:35Comments(0)菜根譚