2010年02月11日

「政治の四患」小沢政治資金疑惑、石川議員離党

「政治の四患」小沢政治資金疑惑、石川議員離党

■石川議員、離党が望ましいと仙谷行政刷新相(読売新聞 - 02月09日 21:20)
 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1105535&media_id=20

>民主党の小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で起訴された同党の石川知裕衆院議員が離党も議員辞職もしないと表明したことを受け、仙谷行政刷新相は9日の閣議後の記者会見で離党すべきだとの考えを表明した。

>刷新相は「離党という判断をされた方がいいのではないかと思う。私ならそうするだろう」と語った。石川被告の起訴後、離党を求めた閣僚は刷新相が初めてだ。

>刷新相は、刑事事件で起訴されたことを理由に一定期間休職とする起訴休職制度を例にあげ「政治家としてはそれになぞらえ、どうされるのがいいか考え、判断していただけると思う」とも述べた。


石川氏が離党したことで、小沢幹事長の言動への批判が集まる事になるように感じる。

共同通信の世論調査では、6割を越える方々が「小沢幹事長辞任が妥当」との意見だった。これを受けたかは解かりませんが、仙谷行政刷新相の記者会見のようにも感じてしまいます。

昭和の政治界を指導した、戦後三代に首相の政治顧問だった、昭和の陽明学者の安岡正篤先生の教示に次の一節があります。安岡正篤語録「一日一言」から、

(本文)

・政治の四患(四つの病癖)

第一は偽である。
 うそ、いつわりは小事ではすぐわかるが、社会、公共のことになると段々真偽が紛らわしくなる。

第二は私である。
 昔は政界に出ることは私産を失うのが常識であった。今は自分の為に、公をかりるが平気である。

第三は放である。
 無軌道、放埓(ほうらつ)、無礼、無責任である。礼儀も道徳も、秩序も法律も無視して、自由と権利の下、勝手放題にやって省りみない。

第四は奢っである。
 放の同じく一度味をしめると、容易に節倹の生活に戻れない。文明は生活の利便を高めたが、それと共に恐ろしく奢侈(しゃし)にした。
 (以上、「一日一言」から)

・政治の四患(四つの病癖)

>「偽」、「私」、「放」、「奢」

偽:うそ、いつわり。 
私:私産を失うのが常識であった。
放:自由と権利の下、勝手放題。
奢:一度味をしめると、容易に節倹の生活に戻れない


何の職業であれ、上記の四つの教示は忘れていけないことと思います。

自民党政権から、民主党政権へ移った途端、この始末では「自民党の残党政権」と揶揄されても仕方ないなと思います。リーダーたる鳩山首相の言動に、国民の関心が集まっていると思います。

県政の神様「尾崎行雄」が、゛国会議事堂を枕にして死期を迎えて本望゛と語った政治活動の崇高さと清廉性は、現代の政治家が学ばなければならない「志」と思います。

尾崎行雄氏と同じ国会議員のバッジを胸に掲げているのであれば、国民が納得する民主党政治を進めてほしいと願うばかりです。鳩山首相のリーダシップに、国民も、世界も注目をしています。

*参考資料: 安岡正篤語録「一日一言」


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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:42│Comments(0)安岡正篤語録
 
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