2012年05月06日

人の短所を見て優越感を持っていないか。「未完の大器」 と思え

人の短所を見て、優越感を持っていないか。自分は「未完の大器」 と思え!

おはようございます。連休の最終日は、どんな日程でしょうか。昨日と一昨日は、山口県をうろうろして、歴史の勉強と、偉人たちの足跡を辿りました。長州と言う地域は、人材の宝庫と思います。

さて、人材を見つける方法は、人の長所を探すことと、ある本にありました。これは、自分のプラスにもなることで、向上心も育成するとあります。

人の短所を見つけると、優越感を覚えて驕りの心が生じ自分のためにならない。反対にその人の長所を発見すれば、自らの短所が自覚できて、自分にとってプラスとなる。
よって、人の短所を探し出してはならない。

誰でも、短所はある。この短所は、普段の心がけと、努力で抑え込まなければならない。先人たちも、苦労してそれを克服した。孔子の高弟の顔淵も短所克服に努力した。顔淵は、次のような言葉を残している。

「古代の大聖・舜といえども自分と同じ人間ではないか。志を抱いて発奮すれば、自分でも舜のような優れた人物になることができるのだ」 と、残している。自分を、未完の大器と信じて、努力を怠らないことが大事と思う。

幕末の偉人たちは、海外からの少ない情報ながら、中国の権力抗争や、先人たちの行動を検証し、日本の進む道を、模索し、情報交換し合い、昼夜を問わず、行動している。
私たちはどうか?
震災以来、国家の危機といわれているが、その認識が国民全体にあるか、疑わしく思うことも、多々あります。

萩市に行き、藩校「明倫館」 を保存しつつ使い、歴史の現場で、子供たちを育成している実践。逆に、趙最先端の「電気ステーション」 の設置で、未来を予感させることを示し、市民に次世代を考えさせる器具を設置する。

常に時代は変化し、進んでいることと、歴史の検証をわすれしないこと。人々に気づく大切さ、学ぶことの意味を伝えているようにも感じます。

朝から、分かり切ったことを書くと思われるかもしれませんが、繰り返して行くことが大事と思います。顔淵が、舜に近づこうと発奮し努力した。私たちも、自分を未完の大器と信じて、日々努力を怠ってはならないと痛感します。

今日は、GWの最終日、日常に向かって、心を静かにして、反省する一日にしたいと思います。

※参考資料:坂井昌彦著『佐藤一斎「上に立つ人」の勉強』より。  


Posted by ノグチ(noguchi) at 08:50Comments(0)斉藤一斎「言志四録」