2008年12月20日

理解に苦しむ程にならなければ、解決の糸口は示さない(論語)

理解に苦しむ程にならなければ、解決の糸口は示さない(論語)

久々に、仮名論語から教え方についての一節を紹介します。

(本文)
子曰わく、「憤せずんば、啓せず。悱(ひ)せずんば、発せず。一隅挙げて三遇を以て反らざれば、即ち復せざるなり」

(解説)
 孔子先生が語られた、「自分で理解に苦しんで歯がみをする程にならなければ、解決の糸口をつけてやらない。言おうとして言えず口をゆがめる程にならなければ、その手引きをしてやらない。一隅を示して他の三遇を自分で研究するようなでなければ、二度と繰り返して教えない」

(感想)
 最近の社員教育は、「マニュアル」とやらに頼りすぎて、社員に考えさせる事する時間を設けない。待つ事、本人で苦労し、答えを試行錯誤して見つけ出す工夫が大事と、孔子が語ったものと解釈をしました。

 実際、一つを教えて、他の関連する三つのことが理解できる人は、そうそう居るものでありませんが、要は自分の持てる能力を最大限生かして、自分に与えられた仕事を理解し、日々工夫し、的確に終えることに努力を怠るなと言う事だと思います。昔も今も、漫然と日々の仕事をしていては、人間としての成長はないという教えと思います。






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Posted by ノグチ(noguchi) at 23:12│Comments(2)孔子の教え
この記事へのコメント
初コメさせて頂きます、ブランといいます。

私に一から仕事の手ほどきをしてくれた方が
「100点満点目指した結果の30点と、30点目指した結果の30点、
価値があるのはどっちだと思う?」と、努力の大切さを
教えてくれたことを思い出しました。
先人の知恵は昔のものと決め付けないことが大切ですね。

朝から、良い言葉を目にさせて頂きました。
ありがとうございます。
Posted by 「ブラン」「ブラン」 at 2008年12月21日 08:27
ブランさま、書き込みありがとうございます。

>「100点満点目指した結果の30点と、30点目指した結果の30点、
価値があるのはどっちだと思う?」

結果は30点ですが、100点にしようとして試行錯誤した過程は、次の仕事に大きく役に立つのだと思います。良き先輩に出会えてよかったですね。

このブログに関心をお持ち頂き感謝します。
Posted by ノグチ(noguchi)ノグチ(noguchi) at 2008年12月21日 08:36
 
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