2009年03月15日

若者は将来に、洋々たる可能性を持っている

若者は将来に、洋々たる可能性を持っている

 孔子が若者に向けて短い言葉で、将来に期待する意味の教示している、でもちゃんと釘も刺している。

「後生畏るべし」

 「後生」とは、後で生まれてくる人、つまり若者のこと。これは、若者たちに期待をかけた言葉ですが、しかし、可能性だけは将来の大成は実現できません。孔子も次のように語っています。

「四十、五十にして聞こゆることなくんば、これまた畏るるに足らざるのみ」

(解説)
 「聞こゆる」とは、必ずしも有名になるを意味しない。社会のなかで、しかるべきポジションを占め、ちゃんとした役割を果たしていること。
 孔子の時代からすると、現代の長寿社会では、10年や20年は延長させてもよいであろう。(中略)

>洋々たる可能性を持っている 

 可能性を現実化するためには、ふだん(不断)の努力を惜しまないことが大事と思います。何時の時代も、「時の過ぎるのは早い、日々の努力を怠りなく」と説いているが、人間なかなか日常の生活流されて、向上心を薄れることが多い。
 陽明学の祖「王陽明」は、日々の生活(仕事)の中で自分を高める事が大事とも説いています。

「事上磨練」
事上:日々の仕事、生活 
磨練:自分鍛える、高める

何時の時代も、人の悩みは同じなのかもしれません。

*参考資料:『論語』~守屋洋編著「中国古典一日一話」



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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:15│Comments(0)孔子の教え
 
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