2012年07月08日

禅の教えに「白雲自ら去来す」、地道な努力がチャンスを導く

禅の教えに「白雲自ら去来す」、地道な努力がチャンスを導く

夏の空になりました。暑くなりそうな天気ですが、梅雨が明けたという清清しい気分があります。

さて、梅雨の雨が降り続くと、早く梅雨が明ければ良いなと思う。
夏の猛暑が続くと、早く秋にならないかなと思う。
人は、勝手なもので、目の前に困難を早く避けたいと思うのが常です。

禅の教えに、「白雲自ら去来す」という言葉があります。
夏の畑仕事、暑い日差しを避けるには、雲はありがたいものです。遠くに見える雲がこっちへ来ないかな?と思うのは、誰も同じですが、雲は風任せで、こっちへ来るかは判らない。それよりも、雲を待つのではなく、今すべきことにひたすら取組む事で、暑さを忘れるほどに一生懸命に仕事をする。そして気が付けば、知らぬ間に雲のが涼を運んで来てくれる。

ここで言う雲とは、言い換えれば運やチャンスのことです。運に恵まれている他人を羨んでいても仕方がない。チャンスが来ないと嘆いていても仕方がない。ただ一生懸命に今やるべきことをやる。そうすれば、運は必ず巡って来るもの。

雲を追いかけても捕まえることはできない。

今できることを一生懸命に続けていると、周りが気付き、協力者が増えて行く。
昨日参加した、親子論語教室は、二人のリーダーの地道な実践が実り、丸5年が過ぎた。元の母体は、中国古典輪読会が10年を過ぎ、地域へ論語を中心とする倫理観の普及を目指し、平成7年7月7日に始まった。この宇土の動きが、県下に広がり、新たに4市町村で、論語教室が開設された。

宇土親子論語教室は、3年前に熊本市で開催された「藩校サミット」で素読を紹介した。一寸の光陰矢の如し、時はあっと言う間に過ぎるが、継続する事で、じわっと認知されて行くと思う。小さな活動でも継続する事が大切と学びました。

今日の午前中は、県下の論語教室の指導者が集まり、輪読会が開催されました。安岡正篤先生の教示を学ぶ「関西師友会・熊本支部」の例会に参加しました。14名の少ないメンバーですが、熱く日本のこと、地域のこと、教育の事が語られます。


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本日は、宇土親子論語教室に参加しています。最初に、経書大講にまとめられた戦前の小林一郎先生の『中庸』の解説書から、
中国古典輪読会「中澄会」参加して、聖賢の訓示『中庸』を学びました。〜感想や雑談が面白い〜
<最近の体験から>子曰(のたま)わく、君子は泰(ゆたか)にして驕らず、小人は驕りて泰ならず。
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Posted by ノグチ(noguchi) at 13:51│Comments(0)孔子の教え
 
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