2008年04月14日

(論語3シリーズ)年長・上司と語る時に気をつける3つの教え

(論語3シリーズ)年長・上司と語る時に気をつける3つの教え

 会社の上司、地域や組織の年長、親や叔父・叔母等々に話をするときに、ついつい身近な性もあり、軽率に話しを始める事があります。そんな時に気をつけることを、孔子が弟子たちの説いている教えがあります。

「君子に侍(はべ)るに三愆(けん)有り」

愆:あやまる。間違う

上記に続く言葉は、下記の教えです。

君子に侍(はべ)るに三愆有り。
言未だ之に及ばずして言う、之を躁(そう)と謂う。
言之に及びて言わざる、之を隠(いん)と謂う。
未だ顔色を見ずして言う、之を瞽(こ)と謂う。

(解説)
君子のおそばにいて、犯し易い3つのあやまりがある。
一つ、言うべきでない時に、言うのをがさつ(躁)という。
二つ、言わねばならない時に、言わないのをかくす(隠)という。
三つ、まだ相手の顔色も見ないで言うを瞽(目の不自由な人)という。

身近な人こそ敬意を払い、言葉を選びながら語ることが必要と思います。
相手が話しいている時に、途中で遮りこちらから一方的に話したり、電話をかけて相手の状況を聞かず、いきなり話し始めたり、自分を振り返るに反省仕切りですが、2,500年前にもやはり、そんな人もいたのかと思います。

重要な箴言を言わずに終わり、後で公開したり、次の機会に話すと角がたったりと、話をどこで切り出すか、どこでやめるかも、一期一会の゛チャンス゛が意外と難しいと思います。

昨日も、5人で飲食をしながらの、2時間半でしたが、5人それぞれの思いを上手く、つなぎ合わせることは、良き勉強でした。5月1日は、異業種交流会を主催するのですが、事前に多くの方と小さなグループで語ることが必要だなとつくづく昨日は思いました。
14年近くお付き合いする先輩と、数名でじっくり語ったのは今回が初めてで、良い機会だったと思います。

今回は、その先輩が開いた花祭りコンサートに参加した、私と電気工学の大学教授1人、建築構造設計の後輩、工務店を経営するスーパー職人の5人でした。話題も地元から世界の政治経済情勢まで、多彩でした。コンサートの行く前に、上記の「三愆」を読んで言ったのですが、会話のタイミングを確かめながら、楽しめた飲み会でした。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 09:07│Comments(0)孔子の教え
 
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