2014年01月29日

【トップは太陽の存在】相手の挑発に乗らず、徹底して謙虚に動く活動が大事

【トップは太陽の存在】相手の挑発に乗らず、徹底して謙虚に動く活動が大事

またNHKのトップの失言で、社会へ謝罪の失態?
自論と持論、なかなか難しいですね。

>NHKの籾井勝人会長は28日、従軍慰安婦などに関する自らの発言に関して「視聴者の皆さんに誤解を招いてしまったことは大変申し訳ない」などと謝罪する文書を、社内ネットワークを通じNHKの全職員に送付した。
(以上、Yahooニュースより)

中国古典の『孟子』の教えの中に、トップの存在(日常的な活動)についてある。現代語に読み替えると、「トップは太陽ような存在で、国民は知らず知らずに恩恵を受ける。しかし、いざ国が困難に陥った時は、国民は率先して命を惜しまず苦役を行う」という表現の解説書があった。

また、中国古典の『大学』に「三綱領」の訓示があります。
一、明徳を明らかにする。
一、民を新たにする。
一、至善に止まる。

(解説)
大学に入って何を学ぶか。
第一は、自分が生まれつき持っているすばらしい徳を発現すること。
第二は、自分の一個の修養だけにとどまらず、それを人にも及ぼして、それぞれの徳を発現するように導くこと。
第三は、上記二つのことが到達した最高の状態を、常に維持するように務めること。
(三つが)最高の状態を自覚することができれば、自ずから志が定まる。志が定まれば、心が静まって、何事にも動揺しなくなる。・・・・
(以上、守屋洋訳著『修己知人の学「大学」を読む』から抜粋)

リーダー(トップ)は、「三綱領」の実践をしているか?

地域間の競争(論争)、地域内の競争では、相手の揚げ足を取ることがよく行われるが、意外に市民は冷静にその論争を見ている。地域の舵取りを誰に任せるか、闘いには、誹謗中傷、泣き落とし、いろいろ手法はあるようだが、市民全員をこの方法で回るには、多分一生分の時間を要する。

特に短期決戦の選挙のような活動では、一瞬の宣伝効果はあるかもしれないが、実績を持つ当事者が、騒がず、地道に実績をコツコツと説明して回れば、中傷(負の宣伝)は、正論側が必ず最後は大逆転を生む。これは、歴史が証明している。ただし、これでもか、これでもか、と有志が集まり地道な広報活動を続けなればいけない。

論争(競争)は、まず先手必勝、次は「三綱領」の第二、自分の実践が周りにも伝染するような徳(志)を伝えることを続けることが、最大の防御であり攻撃になります。とにかく、相手の挑発に乗らず、“徹底して謙虚に動く”活動が大事と思います。


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Posted by ノグチ(noguchi) at 20:00│Comments(0)孔子の教え
 
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