2013年02月08日

〈柔道危機〉知恵者は、微かな兆候から危機を予見する。

〈柔道危機〉知恵者は、微かな兆候から危機を予見する。

「智者ハ未萌(ミホウ)ニ見ル」(『戦国策』)

知恵者は、物事が誰の目にもそれとわかるかたちで動き出す前に、あらかじめその動きを察知して手を打つ。そうすれば、禍を未然に防ぐことができる。

日常、身の回りには、いろいろな出来事が起こる。その動きのほとんどは、互いの利害がからむことが多い。そうゆう見方は、浅学の考えという人も多いが、一般人は聖人ではないので、ものの見方は自分中心になりがちです。

孫子の兵法にも、

「智者ノ慮ハ必ズ利害ニ雑(マジ)ウ」

〔訳〕智者は必ず利益と損失の両方から物事を考える。

ここ数日の柔道界の動きを見るに、「保身」が見え隠れする。「日本柔道連盟の〇〇でございます」と語りはじめるのは、話す方とすれば、気分良いものだろう。しかし役職と違い、世界に戦いを挑む若者は、勝つことだけが目的である。トップの体面など分かるはずもありません。

女子柔道の監督も、連盟の幹部も『戦国策』の「未萌ニ見ル」の気構えが全くなかったのだと思います。女子柔道の日本代表の直訴を甘く見ていた節がある。

危機管理は、危機が起きて対応するのではなく、危機が起きる前に手を打つことが、成果は世に知られませんが、真の知恵者の能力と思います。

火事場の底力と言いますが、そんな底力を使わないように、火事を起こさないように、日常の予防策を実施する方が、はるかに重要です。

話が横道にそれましたが、トップは常に、身の回りの変化に関心を持ち、関わる人たちの利害を考え、そこから起こりうる出来事を想像し、準備を怠らないこと思います。

午前中は、一級建築士の定期講習の申請書作り、午後は熊本県男女共同参画社会づくりの活動団体「熊本県つばさの会」の総会の準備会です。

昨夜くらいから寒さが戻りました。寒さ対策をして出かけましょう。今日は金曜日、仕事に区切りをつける日です。1日、元気に乗り切りましょう。

※参考資料:守屋洋訳著『「孫子の兵法」がわかる本』  


Posted by ノグチ(noguchi) at 09:23Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ