2016年08月18日

誠で禍を打ち払う

誠で禍を打ち払う

【現代語訳】
態度や行動について嫌疑を受けたときには、口先で弁解しても効果がない。思い当たる節もなく受ける禍は、智慧を用いても免がれることはできない。ただ誠の一字を槌のように振るって、嫌疑を晴らす以外に方法はないのである。
(以上、佐藤一斎『言志四録』より)

目立つ存在になれば、いろいろな噂話を立てられることもある。真意と違う話題が、巷を回り、あらぬ疑いをかけられれることが起きたときは、『言志四録』の教えの通り、誠意を持って言動に努めるしか方法はないと思います。  


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2016年08月18日

病人や不運の人には恒に同情ある善道を行うべしそもそも善道とはその人々を力強く勇気づけてやることである〜中村天風〜

病人や不運の人には恒に同情ある善道を行うべしそもそも善道とはその人々を力強く勇気づけてやることである〜中村天風〜

バタバタとアッと言う間に一日は終わります。これは、誰にも与えられた24時間なのですが、今日が終われば明日は来ます。

しかし、地震、洪水に被災すると、気持ちも乗らず、前向きな気持ちが湧かない。

そんな時は、支援する者もされる者も、前向きな気持ちを取り戻すためにもがくが、時をお知らせ過ごさないとなかなか、その気持ちにはなれないものと思います。

きつい状況にある人に、励ましの言葉は、良さそうだが、逆効果の方が大きいように感じます。

さすがに、天風先生の教示は、的を得ているなと納得させられます。

冒頭の言葉の解説の一部を紹介します。

(以下、転載)

その同情を表現する場合、おおむねその多くは、宛然(えんぜん)首くくりの足を引っぱるのと同様な言動に気づかずにあえて行っている。いいかえるとその人を失望させ、落胆せしむるような言葉や行いを、同情の表現のように考えているのが事実において多い。
これでは真の同情とはいけない。
(以上、『叡智のひびき』より)

上記の答えが、冒頭の中村天風先生の言葉です。同情する言葉は難しい、話しを聞いてあげることの方が、寄り添うことをなるのかもしれないと、天風先生の言葉から感じます。  


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2016年08月18日

事業を創起する人其事大抵十に七八迄は能く得れ共、残り二つを終るるなり。

事業を創起する人其事大抵十に七八迄は能く得れ共、残り二つを終るるなり。

起業して25年、企業家になかなかなれません。日々、努力と思います。

作家の谷沢永一氏の『名言の智恵、人生の智恵』より、西郷隆盛の名言を紹介します。

<西郷隆盛訓>
・・・、総じて人は己れに克つを以て成り、自ら愛するを以て敗るるぞ。能く古今の人物を見よ。事業を創起する人其事大抵十に七八迄は能く得れ共、残り二つを終るるなり。・・・、

<現代語訳>
すべからく人は己れに克つことによって成功し、己れを愛することによって失敗する。歴史上の人物をよくみるがよい。事業をはじめる人の大半かその事業の七・八割まではよく成し得るのに、残り二、三割までは成しとげる人は少ないのは、はじめはよく己れを慎み、事に対して慎重に行うから成功もし名も顕(あら)われてくる。・・・、
(以上、『名言の智恵、人生の智恵』より)

己れに勝つは、謙虚に自らを検証できるか? そこにあるように思います。  


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