2016年08月29日

「生きながらの死」はダメ!、英雄哲人に対する私淑〜安岡正篤講義録より〜

「生きながらの死」はダメ!、英雄哲人に対する私淑〜安岡正篤講義録より〜

(以下、『「人間」としての生き方』より抜粋)

人間にとって最悪は死である。「生きながらの死」である。人間は常に何事かを為し、何ものかを創造してゆこうとする力に溢れていなければならない。そこに真の自由がある。すべてのことから逃れて、俗にいわゆる「沈香も焚かず屁もひらず」(良いこともしなければわるいこともしない)にいることは決して自由ではない。それは枯死である。(中略)

欲求の無限の放肆(勝手気ままで乱れていること)はしまいには人間生活の破綻をまねくことになるからこそ、人の生まれつき持っている性質の自然そのものは、また一面に克己の本能を与えて人生を渡るための梶としたのである。したがって欲求があっての上での克己である。欲求を無視して克己が有るもいう道理はない。
(以上、本より抜粋)

>「生きながらの死」である。

>沈香も焚かず屁もひらず

自由とは何もしないことではなく、欲求があっての上で自らの欲を克己し、高い見地からさまざま条件・要件を考慮し、こだわらず自由な発想で、解決に導く言動を、実践しているか?

>欲求があっての上での克己である。

自らの欲求を抑制し、関わる方々がより良き方向へ向かうように、頭と心を自由に働かせ、事を為すことだと、安岡正篤先哲は教示され、先人たちはさらに、歴史の英雄哲人に、惚れ込み、その人となりを学び、その偉人を真似て、さらに超える発想を考える人間に成ることを、安岡正篤先哲は語っておられます。  


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2016年08月29日

事業を創起する人其事大抵十に七八迄は能く得れ共、残り二つを終るるなり。

<起業と企業>事業を創起する人其事大抵十に七八迄は能く得れ共、残り二つを終るるなり。

起業して25年、企業家になかなかなれません。日々、努力と思います。

作家の谷沢永一氏の『名言の智恵、人生の智恵』より、西郷隆盛の名言を紹介します。

<西郷隆盛訓>
・・・、総じて人は己れに克つを以て成り、自ら愛するを以て敗るるぞ。能く古今の人物を見よ。事業を創起する人其事大抵十に七八迄は能く得れ共、残り二つを終るるなり。・・・、

<現代語訳>
すべからく人は己れに克つことによって成功し、己れを愛することによって失敗する。歴史上の人物をよくみるがよい。事業をはじめる人の大半かその事業の七・八割まではよく成し得るのに、残り二、三割までは成しとげる人は少ないのは、はじめはよく己れを慎み、事に対して慎重に行うから成功もし名も顕(あら)われてくる。・・・、
(以上、『名言の智恵、人生の智恵』より)

己れに勝つは、謙虚に自らを検証できるか? そこにあるように思います。  


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