2007年09月07日

君子は、器ならず

君子は、器ならず

「子曰わく、君子は器ならず」

(解説)
 孔子先生が語られた「できた人物は、特定のはたらきを持った器のようでない」

(感想)
 動物界では、自分を大きく見せようと求愛ダンスをする種もいますが、人間界にもたまに見えます。
今日も、ある県議から質問を見に来てくださいと案内の葉書が来ていました。このようなものは、質問内容がよければ自ずと、うわさは広がるものです。
 宣伝ばかりの目だった、議員の質を問う風潮が広がらないのがとても残念です。「君子の道は身を修むるに有り」と説いています。ぜひ、現代の政治家のその理念を学んで欲しいと願うばかりです。

  


Posted by ノグチ(noguchi) at 22:51Comments(0)

2007年09月07日

烈士暮年、壮心已まず

烈士暮年、壮心已まず

 「少年老いやすく学成りがたし」と、人生の短さと学問の学びのむずかしさを表現した言葉ですが、今日の表題の「烈士暮年、壮心已まず」は、『三国志』の魏の曹操が晩年詠んだ詩です。

 小説三国志の中で曹操は、、悪役になっていますが、実際の曹操は、戦が強かったこだけでなく、学問も教養も身につけた人で、とても勉強熱心だったと、実際の三国志には書かれています。遠征に行くのにも、常に数冊の古典を持って行って、敵と対戦中でも暇を見つけて目を通したそうで、晩年になっても本を手元から離さなかったそうです。

 曹操は、詩人でもあって表題の漢詩は、晩年読んだ詩と言われています。詩の意味は、 

 烈士:男らしい男  
 暮年:晩年の意味
 壮心:若々しい心、チャレンジ精神

この詩は、曹操自身「こうありたい」と願って詠んだ一句であると思います。曹操の生涯のテーマだったのかもしれません。(守屋洋著、三国志名言参照)

 人は、心の持ちようで「若さ」が保てると、何人もの先輩から聞きました。常にチャレンジ精神を持ち続けるのは難しいことで、先人たちの生き様に学ぶことが重要と、中国の英雄たちも同様に先人の偉業を学んでいたことを知り、深く感銘を受けます。

 「憲政の神様」尾崎行雄氏、75歳の時に語った言葉「人生の本舞台は、将来に在り」の言葉を思い出します。日本の偉人たちも、多くの経験と書を読み、悩みながら人生を歩んだのだと思います。
 今の日本の「不透明感」を打開するのは、一人ひとりのチャレンジ精神の高揚ではないかと思います。 いつまでも壮心をもち続けたいと思います。

 私の師の一人、内田健三先生の言葉を最後に今日の日記終わりたいと思います。

「人は年を追うごとに体力は落ちていくが、精神は何処まででも成長する」
  


Posted by ノグチ(noguchi) at 10:24Comments(0)

2007年09月07日

やる気があれば進歩する

やる気があれば進歩する

(意訳)
 手のおえない暴れ馬のも、慣らし方ひとつで乗りこなせる。鋳型からとびはねた金も、いずれは型におさまる。人間も、やる気のある人間はまだいい。始末のわるいのは、のらくらしているやる気のない連中だ。こんな手合いはいつまでたっても進歩が望めない。
 白沙先生も語っている。「人間として欠点が多いのは恥ずべき子ことではない。むしろ欠点のない人間のほうが案じられる」と。これは、達見だと思う。

(守屋洋先生の注釈)
 孔子も、「一日中食べることばかり考えて頭を使おうとしない連中は、どうしようもない。」(論語)と語っている。なんでもいいから、やる気を出してチャレンジしたい。

(感想)
 いつも、ワクワクしながら明日何をやろうと思うだけでも元気なるものです。
 例えば、旅に行くまで色々計画し、準備する楽しさは、旅は3度楽しめると言われることと思います。
 始める前に言い訳を作り、日常の連続から抜け出せず、同じことを続けるよりは、新しい試みに挑戦し、苦労をする方が楽しい人生と思えるのは、私だけではないと思います。
*今日は、守屋洋著「新釈 菜根譚」より、心に残った言葉を紹介しました。ご意見頂ければ幸いです。
  


Posted by ノグチ(noguchi) at 10:09Comments(0)

2007年09月07日

人の過ちは、仲間や心がけから出る

人の過ちは、仲間や心がけから出る


「子曰わく、人の過ちや、各々其の党に於いてす。過ちを観(み)てここに仁を知る」

(解説)
 孔子先生が語られた、「人の過ちは、それぞれの仲間や心がけから出るものである。従って過ちの内容を見て、その人の仁、不仁がわかるものだ」

(感想)
 孔子の最も重要な教えの一つ「仁」の心は、仲間や日常の心がけ(行い)を見れば、自ずと解かるという言葉に、ドキッとするものが有りますが、幕末の偉人、横井小楠の訓示に、「君子の道は身を修むるに有り」とあるように、大志を抱き行動起すことも大事ですが、その信用(支持)はそれまでの日常の言動によることが多々あるものです。
 仁の心を育てることが先ず大事と、孔子は説いているだと思います。仁とは、哀れむとか、思いやりの心とかの意味と言われます。家族にしろ、仲間にしろ、「彼らって、良いよね」と言われるようになりたいものです。
  


Posted by ノグチ(noguchi) at 07:47Comments(0)