2012年03月02日

東京電力の権威主義、民間調査に協力せず

東京電力の権威主義、民間調査に協力せず

 五輪マラソン代表を目指して、東京マラソンに走り、12位だった埼玉県職員の川内優輝氏が、翌日、頭を丸刈りにして出勤した。
 記者会見で、川内氏は、「丸刈りは、レースが原因で1回ある。失敗の多い人生なんです。振り返って次に生かしたい」 とかたった。勤務先が、埼玉県立春日部高校、スポーツも盛んな学校、川内氏は学生に対しても、チャレンジ精神の範を示したかったのかもしれない。次期、びわ湖マラソンに、期待したいと思います。

 川内氏の真摯な反省とは違い、福島第一原発事故の民間調査委員会の聞き取り調査に、東京電力は全く協力をしなかった。反省のない態度、官僚気質の権威主義の横柄な対応に、怒りを覚える。
「役所よりも役所っぼい」と揶揄される東電の権威主義的体質が、見え隠れする。

 SPEEDIを避難誘導に活かせなかった政府、原発事故は無いの発想で危機管理体制が皆無に近い状況の東京電力を中心とする電力会社グループ、その奢った気質が、「東電 調査協力せず」の態度に現れたと考えます。
 この気質は、各電力会社が常に、各地域の経済団体の中心で来たこと、電気を配電する唯一の会社の権限を使い、産業界を牛耳って来た、弊害と思います。

 発電と配電を分離し、利用者が発電システムを選択出来る仕組みを作らないと、今回の原発事故と同じ様な人災がまた起きるように思えてならない。

 川内氏の生きざまのように、東京電力も今回の原発事故と向き合い、反省し、会社内の都合ではなく、民間調査委員会の意見を真摯な態度で聞き、改善する経営体質に変えることが、必要と思います。   


Posted by ノグチ(noguchi) at 17:57Comments(0)東日本大震災