2012年03月11日

「かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし」(方丈記)

「かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし」(方丈記)

 おはようございます。毎日、いろいろなことが、起こります。昨日は、市議仲間6人の打ち上げをする予定だったが、一人はお通夜があり少し遅れたが、無事合流。しかし、提案者の方は、不都合が生じて参加できなかった。なかなか、集まって議論をやるのは、タイミングが合わないな、と思います。

今朝の新聞に、鴨長明の『方丈記』の冒頭の言葉があった。

「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず、淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし」

昨年の東日本大震災の後、最も多く紹介されたのが、この方丈記だそうです。

 鴨長明は、1185年に京都を襲った大地震の経験もし、世の競争から、地位もなくなったこともあり、「河の流れは絶えずして、もとの水にあらず」と、言葉にしたのかもしれません。

 ここ数日の新聞は、震災1年の特集があるが、365日、月日の過ぎるのは早いものです。何もしなくても、何かをしていても、時間は過ぎて行きます。
 鴨長明ではないですが、ならば短い人生、意味ある日々を積み重ねて、何かに挑戦する毎日が、楽しいのではないかと思います。

 自分の時間、思い通りにならないのが常と、鴨長明も語ったように、昨日の飲み会も予定通りに行かない。

 今日も朝から、やらなければならない用事がある。何でも、心の持ちようで、楽しくもなり、充実もする。鴨長明の文は、次の言葉に続く、

「世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし」

人も家も変化し動き続ける、の意味です。

「かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし」

そんな思いで、周りの状況に対処して行くしかないですが、心が前向きなら、厳しい社会環境でも、楽しく生きれるものです。くよくよせず、今日も元気に、過ごしましょう。
  


Posted by ノグチ(noguchi) at 00:08Comments(0)故事、名言、訓示、スピーチ